賃貸借事件・保証債務事件Q&A
賃貸借事件・保証債務事件のQ&Aです。
Q
家主が一方的に賃料値上げを通告してきました。どうすればいいですか。
A
すでに借りている建物の賃料は、全く新しく借りるときの「新規賃料」とは異なります。
長年改定されていない場合はある程度の増額も必要でしょうが、家主が賃借人を追い出したい場合、過大な賃料の増額を要求することもありますので、必ずしも家主の要求する金額を支払う必要はありません。
あなたの方で妥当と思う金額を支払えばいいのです。
家主がそれに不満な場合は賃料増額の調停を申し立てることになりますので、調停を避けたい場合は若干増額した金額を支払えばいいのですが、それでも家主が調停をしてくる場合もあります。
注意しなければいけないのは、家主が受領拒絶した場合です。
この場合賃料を法務局に供託しなければ、賃料不払いで賃貸者契約を解除されることがあります。
Q
家主が賃料増額を請求してきました。現在の賃料の5割増しが妥当だという不動産鑑定士の鑑定書がついています。どうしたらいいでしょうか。
A
既に契約している賃借人に対する賃料は「継続賃料」といい、全く新しく契約する「新規賃料」とは異なります。不動産鑑定士の鑑定では継続賃料は新規賃料にさや寄せしていくことになりますが、これでは近隣の相場より安いから借りたという場合でも鑑定するたびに近隣の相場に近づいくことになります。あきらめずに賃貸借に詳しい弁護士に相談してみてください。
Q
賃貸借契約書に書かれた期間が満了すれば、出て行かなければいけないのでしょうか?
A
定期借家契約以外は賃貸借契約書に書かれた期間が満了もしても契約が継続していることになります。
家主が「期間が満了したから、新たに契約書を作る。」と言っても、新たな契約書には従前よりも不利なことが書かれている場合が多いと思いますから、基本的に。応じるべきではありません。
保証債務事件Q&A
Q
債権者が私が保証人になっていると言って保証債務の履行請求をしてきました。
債権者が示した契約書には私の名前が書いてありますが、私の字ではありません。印鑑は私の実印で、印鑑証明書も付いています。どうすればいいですか?
A
このような場合は、実印と印鑑証明書をほかの目的で使うと言われて渡した場合、盗まれた場合などが考えられます。
同居の親族が行う場合が多いのですが、過去に私が経験したケースでは、いつも家を訪れている金融機関の職員が仏壇の引き出しに入れていた実印と印鑑証明カードを盗んで使った後にまた戻していたという悪質な事例もありました。
市役所は結構簡単に実印の変更を受け付けますので、知らない間に実印が変更されていることもあります。
法律の規定では、偽造であったとしてもあなたの署名もしくは捺印のある文書はあなたが作成したものと推定されますので、その推定を覆す必要があります。
裁判で請求を拒絶するためには、緻密な立証が必要です。